辛い看護学校生活に耐えて、国家試験に合格し晴れて看護師になったのに「辛い」、「辞めたい」と感じる看護師1年目の方は多いのではないでしょうか?
そこで今回は、看護師1年目で「辛い」、「辞めたい」と思ったときの対処法、看護師1年目で仕事を辞めるデメリット、看護師1年目に転職先はあるのか?を解説していきます。
看護師1年目が「辛い」、「辞めたい」と思う時と対処法
看護師1年目は、初めての看護技術、初めての夜勤で「辛い」、「辞めたい」と思う場面って多いですよね。
そこで、ここでは看護師1年目が「辛い」、「辞めたい」と思う瞬間をまとめてみました。
- なかなか看護技術の自立ができない
- インシデントを繰り返す
- 先輩が怖い
- 残業・夜勤が辛い
ここからは、看護師1年目が「辛い」、「辞めたい」と思う瞬間とその対処法を紹介していきます。
なかなか看護技術の自立ができない
多くの総合病院では看護師1年目はまず看護技術を先輩に見てもらい「自立」をもらうまで「1人で実施してはいけない」などの決まりを定めていることが多いです。
1回で自立できたらよいですが、何度やっても先輩に「また見てもらって」となかなか自立を出来ず「なんで自分はこんなに出来ないんだろう」と苦しい思いをする1年目看護師は多いようです。
対処法
自立できないときは、徹底的に手技の手順について調べ根拠まで暗記し脳内で何度もシュミレーションするとよいです。
また、先輩に見てもらった後何ができていなかったか指摘を貰った際はメモを取り同じミスは繰り返さないようにしましょう。
すると、看護技術は自立しやすくなり、「なかなか看護技術が自立できない」という悩みは緩和されますよ。
インシデントを繰り返す
インシデントを繰り返し「辞めたい」、「辛い」と感じる看護師は多いようです。
インシデントは個人を追及するものではないと言われていますが実際現場では個人の責任を追及する風潮があるので辛くてしょうがなくなりますよね。
また、自分もミスで患者さんに害を与えてしまったと苦しい思いをする看護師も多いのではないでしょうか?
対処法
インシデントは、誰しもが起こすものであり本来、個人の責任を追及するものではなく再度同じインシデントがおきないよう情報共有するためのものです。
ですから、インシデントが起こったからといってあなただけが落ち込む必要はありません。
先輩だって何度もインシデントを起こしてきているはずです。
なので、自分を責めないようにし同じインシデントを起こさなように対処策をじっくり考えることにフォーカスしてみましょう。
また、インシデントを減らすため声出し指さし確認の徹底、悩んだら誰でもよいから相談する、患者さんのリスクを常に考えて行動するとよいです。
インシデントに関しては落ち込みすぎないよう自分なりの気分転換法を見つけることが重要となります。
先輩が怖い
1年目の看護師は、先輩が怖すぎてメンタル的に苦しくなったり落ち込んだりする場合が多いです。
忙しい病棟の看護師はみなキビキビしており口調は荒く、根拠を問い詰めてくる場面も多いので当然と言えます。
対処法
残念ながら、怖い先輩が突然優しくなる可能性は極めて低いです。
そのため、あなたが先輩の怖さに慣れるか、先輩と仲良くなるしかありません。
怖い先輩にあたったらびくびくして苦しくなると思いますが、あまり考えず受け流すようにするか、先輩と雑談する時間を増やし先輩と信頼関係を築くとよいです。
怖い先輩でも、自分から積極的に質問したり学ぶ姿勢を見せると優しくなったりするものですよ。
どうにか先輩への耐性をつけ少しでも信頼関係を築けるよう毎日笑顔で挨拶するように意識してみることからスタートしてみることをおすすめします。
残業・夜勤が辛い
残業・夜勤を辛いと感じている看護師は多いです。
急性期病院だと、緊急入院や急変で残業は当たり前ですし、夜勤で生活リズムも乱れ辛い思いをしている1年目の看護師も多いかと思います。
対処法
自分の作業効率を上げることで残業を少し減らすことは可能です。
しかし、急性期病院では急変や緊急入院など予定外のことが起こるとどれだけ作業効率を上げても残業を減らせない現状があるのでどうしても残業が辛い場合は転職を考えるか、「とりあえず3年だけ」と考え絶えるしかありません。
夜勤の辛さに関しては、夜勤前にたっぷり睡眠を取れるように夜勤の前日は夜遅くまで起きて朝はたっぷり寝るなど自分なりに夜勤の体作りをできるようになるとぐんと楽になります。
周りに、夜勤の過ごし方を聞いたり、夜勤中に睡眠できるようアイマスクをもっていったりと工夫してみると案外、夜勤が楽しくなるかもしれませんよ。
看護師1年目で仕事を辞めるデメリット
今、看護師が「辛い」、「辞めたい」と思っていても「辞めるのは怖い」、「1年目で辞めたらどんなデメリットがあるのか知りたい」という1年目の看護師さんも多いのではないでしょうか?
そこで、ここからは看護師1年目で仕事を辞めるデメリットをまとめました。
- 転職先が限られる&探すのが大変
- 同期とスキルの差が出る
- 辞め癖がつく
詳しく紹介していきます。
転職先が限られる&探すのが大変
1年目で仕事を辞めてしまうと、スキルが未熟であると判断されるためクリニックでは雇ってもらいにくくなったり、健診センターでは断られたりと転職先の幅が狭まります。
また、教育制度が整っている大きな病院でも「看護師1年目で辞めた人は続かない可能性があるので雇わない」場合も多いです。
そのため、1年目で今の仕事場を辞めるときは転職先が限られること・探すのが大変なことは頭に入れておくべきです。
同期とスキルの差が出る
1年目で病院を辞めてしまうと、同期と看護技術やアセスメント力など看護師としてのスキルに差が出てしまうことが考えられます。
また、多くの病院ではプリセプター制度で先輩が一対一で丁寧な指導をしてくれることが多いですが1年目でやめてしまうとプリセプターで教えてくれる人はいなくなるので大事な学べる機会を失ってしまう可能性が高まります。
辞め癖がつく可能性がある
看護師1年目で仕事を辞めてしまうと「辛くなったらすぐやめる」という辞め癖がつく可能性があります。
もちろん、次の職場で続けられるとよいのですが中には何度も仕事を辞めるを繰り返し離職回数だけがどんどん増え、スキルが身につかず看護師年数だけが増えてしまう人がいます。
そうなると、もう働ける場所が無くなってしまう可能性もあります。
そのため、もし1年目で仕事を辞めるなら次は1年以上働けそうな場所を厳選して転職活動することをおすすめします。
看護師1年目で仕事を辞めて転職先はあるのか
結論から言うと、看護師1年目で仕事を辞めても転職先はたくさんあります。
美容クリニック、透析センター、総合病院、慢性期病院、回復期リハビリテーション病院などなど人手不足の看護師業界では看護師1年目でも「看護師が欲しい」と考えている仕事場はたくさんあります。
なので、今どうしても「辛い」、「辞めたい」気持ちで一杯で精神的に辛くまいっている状態なら転職する、今の職場を辞めるという選択もありです。
しかし、1年目で仕事を辞めると転職先が減る、スキルが未熟なままになるなどデメリットは多いので看護師1年目で辞めるデメリットを頭に入れた上で辞める決断はすることをおすすめします。
まとめ
- 看護師1年目は、看護技術が自立できないこと、インシデント、先輩、残業、夜勤で「辛い」、「辞めたい」と感じることが多い。
- 看護師1年目で仕事を辞めると、「転職先が限られる&探すのが大変」、「同期とスキルの差が出る」、「辞め癖がつく」というデメリットがある。
- 看護師1年目で仕事を辞めても転職先はあるため精神的に辛い状況なら辞めて転職するのもあり
今回は、看護師1年目で「辛い」、「辞めたい」ときの対処法と1年目で看護師を辞めるデメリット、看護師1年目で仕事を辞めても転職先はあるのか?について解説してきました。
看護師は人手不足なため看護師1年目で転職先はありますが、1年目転職はデメリットが多いのも事実です。
看護師1年目で転職する際は慎重な判断をしましょう。
以上、最後まで読んでいただきありがとうございました!